風と朝焼けで読む天気の俗信
どんな伝承か
宮久保の五関静子が語った天気占いの俗信である。あかぎれが痛むと風が吹き、ふくろうが鳴くと天気になる。東風が吹くと雨、西風と夫婦げんかは夜になると止み、北風(ならい風)は夜になるほどひどくなる。朝雨は女の腕まくりと同じで大したことはなく、南風と乞食の袋は夕方になるほど大きくなるという。朝焼けが白く消えると風が吹き、黒く消えると雨になる。日光の雷様は着たなりでなりふり構わず雨が降らないが、鹿野山の雷は巽(東南)あがりで雨が降ると伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。