家から消えて東京で見つかった定期入れ
どんな伝承か
中学生の頃、物が突然消えて別の場所から出てくるという「異空間」の噂が語り手の周囲で流行っていた。語り手も一度も使っていない定期入れを自宅に置いていたところ、いつの間にか消えてしまった。小学六年生のとき、当時暮らしていた松戸の自宅から離れた東京の駅で、学生が届けてくれたという連絡が警察から入った。持ち歩いたことも人に触られたこともない品だったため、語り手はこの出来事を強く印象に残していると語っている。
原典より
なんか異空間が、突然出来るっていうハナシがあって。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。