商科大学そばの長屋に干された狸の皮
どんな伝承か
この辺りでも昭和五、六年頃には狸の皮をなめしていた。真間山のうしろ、商科大学のこちら側の塀のところに長屋があり、その一軒で皮を干していたという。ぺちゃんとつぶした形で毛のほうを裏にし、腹のほうを干していたので色はよくわからなかったが、ふっくらして手足が短く、首はとってあったようだと話者は語る。たまたま通ったときに見ただけで、その後は見ていない。近年も商科大学のそばで、狸が家や大学の構内に入って来たという人がいるという。
原典より
たぬきは、この辺だって昭和五、六年にはたぬきの皮をなめしていた。—— 市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第7集(市川民話の会(調査・編集)/市川市教育委員会(発行)・市川の伝承民話・1999年(平成11年))
『市川の伝承民話 第7集』は、市川民話の会が調査・編集し、市川市教育委員会が平成十一年に発行した民話資料集である。平成四年度から六年度にかけて市川市の柏井・須和田・宮久保・原木・稲荷木と国分高校ほかで行った採訪の聞き書きを、話者の息継ぎや方言を残したまま収める。世間話・伝説・昔話・唄と諺・年中行事・生活譚・現代若者の学校話の七部に分け、巻末に話者紹介と会員の採訪記、あとがきを付す。