頼朝が白旗を掛けて義盛を待った松
どんな伝承か
鴨川市広場の白旗明神にあったという松で、今は枯れている。治承四年九月十四日、源頼朝は和田義盛を夷隅の平広常のもとへ遣わして援助を求め、その日、自身はこの地で帰りを待っていた。待崎という地名はそれに由来するといい、このとき傍らの松に源氏の白旗を掛けたので旗かけ松と呼ばれた。源氏の白旗にちなむ木や神社、地名は県内各地に多い。富津市亀田の下が原にある古墳の頂にも旗かけ松があったが、こちらの由来は伝わっていない。
原典より
鴨川市広場の白旗明神にあったというが枯れた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。