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天富命の忌部が拓いた総の国

所在地千葉県南房総市白浜町滝口(鹿倉山)
年代神代・天富命の時代
登場天富命、天太玉命、忌部氏の祖神・天富命の祖父
出典房総の伝説

どんな伝承か

房総の国名の由来。忌部氏の祖である天太玉命の孫、天富命は東国に肥沃な土地を求め、阿波の忌部を率いて黒潮に乗り、房総半島南端の布良に上陸した。一帯には鹿が多く、その角は枯れ木の林のようで、人を傷つけ作物を荒らしていたため、朝晩狩りをして獲物が山を成した所を鹿倉山(南房総市白浜町滝口)と呼ぶ。こうして阿波から持ち込んだ麻と穀の種を播くとよく育ったので、麻の別名である総にちなんで総の国と名づけ、穀のよくできる地を結城と称した。総の国はのちに上総・下総に分かれ、さらに安房が独立した。安房は忌部の本拠地で、総と同音の房の字を選んで阿波との縁を表し、天富命が祖神を祀ったのが安房神社である。

原典より

天富命は、忌部氏の祖先である天太玉命の孫である。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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