トップ > 千葉県の伝承 > 館山市

天富命が祖神を祀った安房神社

所在地千葉県館山市大神宮宮谷(安房神社)
年代神武天皇の御宇(天富命)
登場天富命、由布津主命、天日鷲命、阿波忌部の遠祖・合祀神
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

神戸村大神宮ノ内字宮谷に鎮座する安房神社は太玉命を祀り、天比理乃咩命・天日鷲命・天富命を合祀する。『古語拾遺』によれば、神武天皇の御代、忌部の遠祖天太玉命の孫である天富命が、阿波の忌部の遠祖天日鷲命の孫由布津主命を従え、阿波の忌部を率いてこの地に下った。天富命は由布津主命に安房郡の開拓を任せ、自らは上総・下総にまで赴いて麻や穀を植えることを民に教え、祖神の天太玉命と天比理乃咩命の二神をこの地に祀った。それが今の安房神社と、后神を祀る洲崎神社であるという。やがて天富命は国事を由布津主命に委ねて都へ帰ったと伝わる。承和以来しばしば位階を進められ、里見氏や徳川家光の崇敬も受けた古社である。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

種別から探す

天富命

館山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説叢書 安房の巻』の伝承