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頼朝が竜島の村人に与えた姓

所在地千葉県安房郡鋸南町竜島(神明社)
年代治承四年・源頼朝の時代
登場源頼朝、立野長右衛門、村人、姓を与えた武将、切替家の遠祖
出典房総の伝説

どんな伝承か

治承四年八月、石橋山で敗れた源頼朝は房州へ逃れ、鋸南町の竜島に上陸して神明社に泊まった。村人が房総の将兵が左右から加わって頼朝を助けるようにと社に祈ったので、頼朝は喜んで左右加の姓を与えたという。別の伝えでは、天下を取ったら安房一国をやろうと言われた村人が粟一石と聞き違え、粟なら家にあるから姓が欲しいと答えたため、頼朝があきれて「そうか、ばかな奴だ」とつぶやき、村人はそれを二つの姓と早合点して左右加と馬賀を名乗ったのだという。竜島では松山・菊間・柴本ら七つの姓を頼朝が与えたとし、五味の姓も五目飯の献上で賜ったと伝える。木更津の草刈・刈込、市原の切替の姓も頼朝ゆかりという。

原典より

治承四年八月、相模石橋山の戦いに敗れた源頼朝は、房州に逃れ現在の安房郡鋸南町の竜島に上陸し神明社に宿ったが、その時、ある村人がこの社に「房総の将兵が左右から加わって頼朝公を助けるように」と祈願したので、頼朝はこれを嘉賞し…—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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