トップ > 千葉県の伝承 > 市原市

きゅうりの礼に河童がくれた銭の壺

所在地千葉県市原市村上
年代伝承
登場源左衛門
出典房総の伝説

どんな伝承か

市原の村上に源左衛門というよく働く百姓がいた。夏の暑い日、きゅうり畑で仕事をしていると養老川の河童が現れて尻をつつく。叱ると河童は、お前の尻は硬くて尻子玉が取れないから諦めた、好物のきゅうりをくれれば宝の壺を礼にやる、と言う。きゅうりを渡すと河童は川へ消えた。その夜、庭に何かの気配があり、翌朝たどると馬屋の伏せた馬桶の下に黄色い壺が置かれていた。中の銭二枚は一枚ずつ使えばいくら使っても減らず、家は豊かになった。しかし後の子孫が一度に二枚持ち出して種銭を残さなかったため銭は出なくなり、壺だけが今も子孫の家に伝わるという。

原典より

市原市村上に、昔、源左衛門という働き者の百姓がいた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

種別から探す

河童胡瓜尻子玉種銭

市原市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『房総の伝説』の伝承