河童のつぼ
どんな伝承か
養老川流域の市原市村上に、むかし働き者だった源左衛門という百姓がいて、河童と対面してしあわせをつかんだという伝えがある。ある年の夏、七、八歳ぐらいのオカッパ頭をした一風かわった子どもが畑に出てきて、源左衛門にキュウリが大好物だからと、うるさくほしがり、くれればお礼に宝のつぼをやるからとねだった。そこで投げてやると、子どもは喜んで姿を消してしまい、その夜、河童は種銭さえ残しておけばいくらでもお金の出るつぼを、そっと源左衛門の家へ届けて、その後のくらしを助けたという。戦後もそのつぼが残っていたということである。
原典より
養老川流域の市原市村上に、むかし、働き者だった源左衛門という百姓がいて、河童と対面ししあわせをつかんだという伝えがある。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。