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歌の徳

所在地千葉県市原市千種浜
年代伝承
登場宗祇、宗祇法師、歌人・法師(当事者)
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

諸国を巡って歌道を求めていた宗祇法師は、面黒く薙刀を提げた者が会釈もなく付き添ってくるのに出会った。盗賊はわけもなく衣を脱げと言い、剥ぎ取ったうえ、さらに袖を一枝ずつ扱いてよこせという。何になさるのかと尋ねると、焚き火にするのだと無造作に答えた。そこで宗祇が、わがための箒ばかりは許せかし、浮世の塵をはきすつるまで、と詠むと、盗賊は感心して剥ぎ取った衣服を返し、この辺りは物騒だからと人里まで送ってくれた。途中で怪しい男二人に会ったが、いずれも目配せをして過ぎて行ったという。

原典より

諸国を巡つて、歌道を求めやうものと、遠か近かの路に続く行く末を知るべに、あてこともなく歩んで行つた宗祇法師は、前から、むらだちの者の、面黒く手の内に切れやうななぎなたを手にを振ひ持ちて、会釈もなくおつき添つて来るのを見た…—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))

藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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