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高瀧美女

所在地千葉県市原市高滝(高滝城)
年代伝承
登場高瀧美女、安楽房
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

昔、高滝に名高い美女がいた。美女は浄行の志を立てて身支度を調え、遥かに熊野の社へ詣でた。その頃、京に安楽房という若い阿闍梨がいたが、高滝美女の見目のよさを見てからは心にかかって忍び難く、悟りの念も桜の散るように離れ、ついに行を打ち捨てて熊野の宿を出、上総を指して下った。鎌倉を過ぎ、六浦で渡し舟を待つ間、海原の彼方の上総の山々を眺めながら腰掛石にまどろみ、その夢の中で初めて欲界の果てなきことを悟った。目覚めた阿闍梨は上総へは行かず、熊野へ帰って行ったという。高滝の城址には、昔美しい姫君がいたとだけ伝えられている。

原典より

いつかの代に、またうら、ななと言つて名高い美女が居た。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))

藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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