頼朝の御旗の跡に祀られた白旗神社
どんな伝承か
治承四年九月十七日、千葉常胤の一族は源頼朝の招きに応じて寒川の橋詰で頼朝を出迎え、その日の暮れ方に千葉城へ帰着した。このとき源氏の御旗を袖ヶ浦の野に立てさせ、旗を立てた跡に今の白旗神社を祀ったのがこの旧蹟だと伝えられる。頼朝の白旗にまつわる旧跡は、安房の袖ヶ浦に上陸した際の君待崎という所にも白旗と伝わる地があり、いずれも源氏再興を祝った名残とみられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。