常胤が開いた北道場の来迎寺
どんな伝承か
千葉町北道場の来迎寺は浄土宗で知東山と号する。本尊の阿弥陀如来は天竺の毘首羯摩の作と伝えられる。治承四年に千葉介常胤が開いて千葉院と称し、文明年間に万里小路秀房の子である誉双照大僧正が家康の命によって一坊を営んだのが当寺の基になったという。第五世の照瀛大僧正は双照の法弟でこの地に隠棲し、寺に墓所が残る。徳川家の祈願所として朱印七十石を受けたが、明治十四年の火災で代々の記録は焼失した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。