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殺された三人の霊が蛇となった三夜塚

所在地千葉県印西市甚兵衛(三夜塚)
年代伝承
登場吉三郎、九右衛門、甚兵衛、九右衛門に殺された渡し客
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

甚兵衛の渡しの二十三夜様の塚には、甚兵衛とその妻、吉三郎の三人の霊が埋められているという。昔、三人は印旛沼の岸で九右衛門という者の船に乗った。土手が崩れて大きな沼をなしたその場所で、九右衛門は隠し持っていた刀でまず甚兵衛を殺し、次いで妻と吉三郎も殺して金を奪い、その後は長者になりすましていた。ところが九右衛門の家の炉の自在鉤に、間もなく三匹の蛇が纏いつくようになる。紅い蛇、黒い蛇、白い蛇で、悪さはしないがじっと見つめるので堪り兼ね、三人を堤へ葬り二十三夜様の堂を建てて弔うと、蛇は出なくなった。それでも屋根を葺くと蛇が屋根にとまったので、以来、屋根は一度に葺かず、少し残して蛇の居所とするという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

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蛇

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