朝寝の観音
どんな伝承か
安房郡富浦村のはずれ、岡本の地にあるお滝堂の観音は、朝寝の観音であったので、同じ観音でありながら国札三十四箇所の中から漏れてしまったと言われている。それでも十二年ごとの開帳には、お滝の観音が遍路のかたわらに開かれて、かりそめに本尊が安置され、優しい巡礼たちもお通りの御詠歌を唱えて詣でるということである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。