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頼朝の祈願に始まる今宮山王祭

所在地千葉県館山市竹原(今宮神社)
年代治承四年(源頼朝)
登場源頼朝、千葉常胤、藤九郎盛長、良辨僧正、千葉へ遣わされた頼朝の使者、今宮神社(山王権現)の開基
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

「房総一覧志」に、竹原より稲村へ出る、この所に山王の社ありと記されているのは、安房郡九重村大字竹原の今宮神社のことである。養老二年に良辨僧正が開基した山王権現で、世に今宮山王と呼ばれ、境内から銅鏡や古瓦が出土することで知られる。九月九日に祭を行うのは、治承四年九月九日、源頼朝が地方の軍士の帰伏を祈願したことに始まるといい、千葉へ遣わした藤九郎盛長が千葉介常胤の快諾を得たのも同じ日であったため、この日に怨敵降伏・天下泰平を祝う儀式を行うようになったと社伝は伝える。一説には、天正十八年九月九日に里見氏の館山城が落ちたので、安房では重陽の節を祝わないともいう。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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