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国府から遷された鶴谷八幡宮

所在地千葉県館山市八幡(鶴谷八幡宮)
年代養老元年
登場伴直家直
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

北条町八幡にある八幡宮は応神天皇を祭り、仲哀天皇と神功皇后を合祀する。その昔、豊前の宇佐大神を勧請して国府に社殿を建て、養老元年に郡司の伴直家直らがこの地に遷したと伝えられ、元の地にはいまも旧跡が残るという。「房総志料」も養老元年に国府からこの地へ遷して鶴ヶ谷八幡宮と号したと記す。嘉吉二年に里見氏が社殿を修復し、代々崇敬して社領を寄せ、徳川氏も旧例により百七十一石余の社領を寄進し、明治六年に県社に列した。祭礼は九月十四・十五日で、那古から安房神社の神輿、旧朝夷郡から莫越山神社など十社の神輿が集まり、校庭で競馬を催すのが例で、安房一の大祭だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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