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紐解き祝いに唱えるほめ詞

所在地千葉県館山市
年代伝承(化政期以前)
登場客人
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

安房郡豊房村の地方では、子供の紐解き祝いに親戚知己を招いて祝儀を振る舞うことになっている。徳川時代の化政期より前から行われていたといわれ、その頃から今に至るまで村内の人家で続いてきた風習である。祝儀の席では、招かれた客人からほめ詞というものが言いはやされる。これが儀式の決まりで、祝われる者はめでたくほめ詞を受けて紐解き祝いの言祝ぎとする。客の一人がほめ詞を述べ終わると、即座に客席の一同がいやん、しゃん、しゃんと声を和して祝意を表し、次の客へ回る。そのうちには船尽くしや、村名を呼び込んだほめ詞も唱われる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 安房の巻』は、藤沢衛彦が大正八年に編んだ安房国(千葉県)の伝説集である。天富命の渡来や源頼朝・里見氏・日蓮にまつわる英雄伝説を中心に、社寺の縁起、風俗・信仰、船幽霊や一本足の蛸などの特異な伝承を、『安房志』『房総志料』などの地誌や寺伝・口碑から引いて収める。緒言と「安房国と牛」と題する序を巻頭に置き、鋸山から小湊まで各話に所在の郡村大字を添えて土地ごとに並べ、緒言では百八十六種を蒐集したと記す。

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