朝日森
どんな伝承か
清澄の正南、字観音山にある朝日森は、建長五年四月二十八日、日蓮上人が山上に登って旭日を仰ぎ、初めて法華の題目を唱え始めた聖跡であるという。今その地を題目松の跡としている。そこには上人が旭日に向かって合掌する尊像が安置されており、像の背後には、この山を朝日森と号し朝日ケ岡とも呼ぶ、老樹があって題目を諷誦したが享保の頃に風で倒れた、元祖はこの樹の根元で初めて題目を唱えられたのである、という銘が刻まれていると「蓮祖旧跡志」は伝えている。またその地に残る松樹は、不思議にも切口が宝珠の形をしているというので、霊木として存しているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。