尹良親王の従士を葬る四十九士塚
どんな伝承か
恵那郡笠置村、毛呂窪の栩杭には四十九士塚と呼ばれる塚がある。尹良親王に従って討死した従士四十九人を埋めた跡だという。霧の深い夕暮れや雨の夜には、大井大橋のあたりから望むと陰火が明滅するのが見える。ただし地元の里人にはかえってそれが分からないと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。