七夕に朝寝をして凶事を避ける家
どんな伝承か
宮城県柴田郡沼沢村の山の上に、朝寝屋敷と呼ばれる家がある。この家では毎年七月七日に、太陽が高く上るまで朝寝をするのを例としている。この朝、松の上の雲が源氏の白旗かと見え、家の人々はそれを見ると一年中必ず凶事に見舞われるといって恐れ、それで朝寝をするのだという。この地方では「七夕おっくりよ、寝坊七夕おっくりよ」と唱えて、前日に七夕を祭った笹竹を早朝から川に流す慣わしがある。また、この屋敷にかぎらず、太陽が高く昇るまで朝寝をすることをこの地方では朝寝屋敷というとも伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。