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五円札が木の葉に変わった船賃

所在地宮城県石巻市(網地島)
登場—
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

網地島から一里ほどの海上に田代という島がある。ある年の秋の黄昏時、立派な紳士が田代島の浜辺に慌ただしく現れ、急用で網地島へ渡りたいと漁師に船を頼んだ。海が荒れていたので漁師は渋ったが、一人五円という高い礼金に応じて二人で船を出し、荒波を乗り切って九時頃ようやく網地島へ漕ぎ着いた。紳士は厚く礼を述べて五円紙幣を二枚渡すと、素早く闇へ消えた。二人が浜に一軒しかない木村屋という宿で酒を買おうと紙幣を出すと、それは木の葉に変わっており、宿のおかみは驚きもせず「又やられたかね」と言った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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分布木の葉の金化かされる

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