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二度写しても写らぬ延命地蔵

所在地福島県郡山市日和田町梅沢(延命地蔵)
年代現代
登場黒沢保吉、報告者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

昭和五〇年のこと。福島県民俗学会の民俗調査で町内の梅沢地区が指定され、担当として現地へ入った。その中に延命地蔵と呼ばれる三体の地蔵が、仏には珍しく鳥居の奥に並んで祀られていた。すぐ下を流れる阿武隈川が氾濫したとき流れ着いたのを引き揚げて祀ったという伝説がある。これも写して現像してみると、地蔵のところだけが写っていない。自分のミスだろうと思い、後日あらためて慎重に写してきたつもりが、やはり地蔵のところは駄目だった。ぞっとして恐ろしくなり、三度目の正直はあきらめた。この地蔵の写真だけはないという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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