片目を見開いた生首の掛け軸
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どんな伝承か
昭和五一年八月の撮影である。弘前市の正伝寺の住職、長谷川達温が所有する生首の掛け軸は、本物の血で描かれていると伝えられ、見る人をぞっとさせていた。もとは蘭繁之が京都から求めたもので、自宅の箪笥に入れておくと箪笥が変な音を立て、家族が高熱を出すなどしたため、供養してもらおうと知り合いの住職に譲ったものだった。掛け軸には真っ青な顔に血のにじんだ生首が写実的に描かれ、その下に渡辺金三郎と墨で大きく書かれている。テレビ放映を東京の医師がカメラに収めたところ、金三郎の片目がかっと見開いて写っていたという。
原典より
出典・大高興著『お化けと幽霊』(北の街社)。—— 現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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弘前市の伝承
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