杉の上から生首を投げる白衣の女
どんな伝承か
二代忠宗公の頃、仙台の元寺小路、観音堂前の南角に住む進藤勘四郎という者が、夜更けに我が家へ帰り、門扉を開けて入ろうとした。すると門際の杉の上から「勘四郎、勘四郎」と呼びかける者がある。何者かと仰ぎ見たところ、散らし髪の白衣の女が、木の上から生首を二、三十も投げ下ろしてきた。勘四郎が「それこそ拙者の望むものじゃ」と手をひろげて受け止めようとしたら、女も生首も消え失せてしまった。何者であったのであろうか、と『仙台萩』は記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承