落葉焚きの煙に写った母の横顔
どんな伝承か
母が亡くなって一周忌のころ、多摩墓地へ墓参に出かけた。墓に積もった落葉を焚き、姉と兄、語り手、そして娘たちで写真を撮った。現像してみると、写真の中におばあちゃんが写っていると娘たちが言い出した。落葉を焚く煙が画面を流れており、その煙の中に、たしかに母の横顔らしいものが浮かんでいたという。
原典より
回答者・中村博(東京都在住)。—— 現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。