喪服で出入りする妹を見た夢
どんな伝承か
今から丁度三年ほど前のこと。家の前の嫁の妹が横浜へ嫁に行き、長男夫婦も横浜まで行ってきた。それから何事もなく暮らしていたが、私はたびたびおかしな夢を見るようになった。その家に行ったはずの妹が、なぜか喪服を着て自分の家へ大勢の人に混じって出たり入ったりしているのである。一度や二度ではなかったが、こんなことを言えば長男夫婦に叱られると思って黙っていた。するとやはり一ヶ月もたたぬうちに、嫁の母が倒れたから来るようにと電話があり、二人で駆けつけて何時間もたたぬうちに亡くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。