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黒伏山の行人が夢に授かった甘露水

所在地山形県東根市(黒伏山)
年代現代
登場田畑琳璇、行人・体験者
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

東根市の黒伏山で行人をつとめ、黒伏山神社に仕える人として世に敬われた田畑琳璇が語った話。参拝者四人を連れて火原の小屋に泊まった夜、白いあごひげを垂らした白髪の老人が瓶を二本提げて立っていた。琳璇がその御神酒を飲ませてくれと頼むと、老人はこれは天から下った甘露水で、飲めば百五十歳まで生きるのだと答えた。それなら寿命の薬だとぜひ頂きたいと願って口にすると、何とも言えずうまかったが、そこで目が覚めた。翌日、荒神の神社の前へ行くと老人の姿はなく、御神酒が二本供えられていた。琳璇はこれこそ大神から戴いた甘露水だと喜び、一本を自ら戴き、もう一本を参拝者に飲ませ、自分は百五十歳、お前たちは九十歳まで長生きできると言い聞かせたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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