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阿波丸で凱旋帰国

所在地広島県広島市南区宇品(宇品港)
年代明治39年(1906年)1月23日〜2月10日
登場著者
出典城西風土記と昔語り

どんな伝承か

明治三十九年一月二十三日、騎兵第十三聯隊は満洲の東蛇山子の宿営地を発ち、いよいよ凱旋の途についた。二十七日に鉄嶺から汽車に乗り、二十九日に大連へ着き、三十一日に運送船阿波丸へ乗り込んだ。二月三日には似島の検疫所で湯に入り、宇品港に上陸した。前の年の四月二十四日、この港を出るときは口にこそ出さないが死出の旅の第一歩かと人知れず泣いたのを思うと、夢から覚めたようで感慨は尽きなかった。七日に広島を発って道中で盛大な歓迎を受け、九日に品川で降りると激しい雪の中を行軍して小松川に泊まり、十日に凱旋門と楽隊、花火と万歳に迎えられて兵営へ戻ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

城西風土記と昔語り(熊沢宗一・1959年(昭和34年))

『城西風土記と昔語り』は、東京中野の江古田に住んだ熊沢宗一が昭和三十四年に著し、自ら発行した郷土誌である。中野長者と淀橋の伝説、御犬小屋や桃園の旧跡、新井薬師、江古田の獅子舞、内藤新宿や高田馬場の昔語りなど、中野と近在の伝説・旧跡・寺社を、古文書や碑文、琵琶歌も交えて記す。全二十章の後半には著者の百姓時代や終戦直後の食糧事情、台風の被害、日露戦争の軍隊日誌を収め、巻末に著者略歴を付す。

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