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カッパの火入れで残った今戸焼

所在地東京都台東区今戸
年代天正年間
登場葛西清重の子孫、白井半七、土風炉を工夫した陶工
出典江戸動物民話物語

どんな伝承か

カッパを焼物にした今戸焼は数少ない江戸物産の一つで、その歴史はかなり古い。頼朝を助けて功のあった葛西清重の一族は石浜に城を築いて住んでいたが、その子孫が天正年間に没落し、焼物を業とするようになったのが起こりだという。隅田川べりに上流から運ばれて永年沈澱した粘土を採って焼いたので、砂利も混じり良質のものはできず、瓦や安物の土器が主だった。貞享年間に白井半七が点茶用の土風炉を工夫してから大いに改良され、享保の頃からはウワ薬も使うようになった。人形や玩具はむしろ傍系で、後まで残ったのはカッパの火入れである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸動物民話物語(窪田明治)

『江戸動物民話物語』は、「郷土史・東京」の刊行会を主宰した窪田明治が、東京の郷土史を調べた材料から江戸の民話を選んでまとめた本である。狐や狸、猫、蛇が人を化かし、恩を返し、祟る話を中心に、本郷・王子・向島・麻布・三田など東京各地に伝わる話を収める。狐・狸・猫・蛇・不思議な生き物の五部に分け、一話ごとに舞台となった土地の史跡や寺社の由来、沿革の解説を添え、まえがきとあとがきを付す。

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