神社の山の薪を取った教員の高熱
どんな伝承か
昭和二三年頃、長崎県松浦市今福町の飛島でのこと。島の小学校の男の先生が突然高熱を出し、どうしても下がらなかった。妻もひどく心配していた。調べてみると、先生は生徒たちを連れて神社のある山へ薪を取りに行き、たくさん運び出していたことがわかった。断りもせずに神木を持ち出したことを詫びて拝んでもらうと、熱は嘘のように下がった。語り手がちょうどその家へ出向いていたときのことで、帰る頃には先生が船着場まで見送ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)