クダマキの棲む月の木と伐採後の凶作
どんな伝承か
明治初年頃の話である。富士吉田市の向原という集落に小さな八幡さまの祠があり、そのそばに月の木と呼ばれる大きな欅の木があったそうだ。当時、この木の枝の茂みの中にクダマキという化物が棲んでいるといって、子どもたちはこわがった。ある年、村人がこの木を切り倒したところ、その後、村では凶作や大水、疫病がはやったので、妖怪の祟りではないかと村人たちは考え、欅の木の跡に八幡さまを祀った。その後、平和が戻ったということである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)