一体になった野坂寺の夫婦栂檜
どんな伝承か
明治初期のことである。野坂寺の住職が人びとの幸福を願って、母なる木である栂と、熱のある木である檜を一緒にして、山の神様の神木として植えたそうだ。いつしか栂は檜の根元を抱き込み、二本は一体となって成長した。人々はこの神木を夫婦栂檜と呼び、結婚できない若者同士はこの神木を愛撫してその願いを叶えてもらったといい、また夫婦仲の悪い者はこの神木に祈って円満な生活にもどったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)