古町のいちょうに乳を祈る
どんな伝承か
古町の学校のあたりに大きないちょうの木があった。乳の出ない女たちは「みとじょう」といって布を買い求め、麻や赤い切れを木に吊るして拝んだ。そうすると乳が出るようになったという。いちょうの根にはコブがあり、それを煎じて飲むと母乳が出るともいわれ、そこから神として祀られるようになったのだろうと語り手は言う。子どもの頃はそのあたりを遊び歩き、拝みに来る人の姿をいくらでも見たが、今は自然にそうした習わしもなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)