座り込んで守られた佐賀城跡の楠
どんな伝承か
佐賀一帯には昔から楠があちこちに栄えていて、「佐嘉」という地名は楠が栄えているところから来たとの伝えもある。佐賀城跡の楠は佐賀城が完成した頃に植えられたものといわれ、大きなものは幹回り約七メートル、高さ約二四メートルに及ぶ。大東亜戦争中および終戦後の混乱期に、樟脳の原料として消え去ろうとしたが、「楠のおばさん」と異名をとった県議会議員の福田ヨシが、楠の下に坐り込み、身を挺して城跡の楠群を守った。このことが多くの共感者を得ることとなり、昭和二八年一一月三日、佐賀城跡の楠群は県の天然記念物に指定された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。