トップ福島県の伝承郡山市

幹に押し出された石碑と黒沢家の榧

所在地福島県郡山市日和田町宮下
年代不明(祭日の旗に明治三七年、落雷は十年ほど前)
登場黒沢保吉、その長男、回答者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

語り手の宅地内に、径一メートル余りの榧の大木があり、その根元に七〇〇年前といわれる阿弥陀如来の石碑が三基祀られている。これは黒沢家の氏神で、毎年八月八日を祭日としてきた。祖父母は「此の神様は、子供と遊ぶのが好きで、子供の集ることを喜んで居る」と語り、榧の下はいつも子どもらで賑やかだった。長男が五才の頃、榧の木の下で悲鳴がするので駆けつけると、幹に凭れていた碑の半分が長男を押し倒し、足の上に乗っていた。台石が高く支えていたので怪我はなかった。碑が落ちたのは、永年のあいだ幹が太り続けて碑を押し出していたためだった。十年ほど前には落雷に遭い半分が枯れかけたが、今は根本から新枝を出している。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)

種別から探す

思い出の木

郡山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 9 (木霊・蛇)』の伝承