大蛇の息を吹きかけられ泡を吹いた犬
どんな伝承か
秩父の長島米吉というおじさんから聞いた話だという。草がずっと向こうを向いて寝ている場所があった。あるとき、飼っていた犬をその寝ている草に向けて追いやったところ、一時間ばかりして犬が泡を吹き、はあはあと息をしながら跳んで帰ってきた。大蛇が寝ていて、その大蛇に息を吹きかけられたので犬が泡を吹いたのだという。昭和になる前のことだそうだ。だからおじさんは、小さい蛇でも太い蛇でも目を見ろ、目の大きな蛇にだけは手を出すな、蛇は姿は隠せても目だけは隠せないのだと言っていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)