谷を渡る大蛇を見て表口で絶命
どんな伝承か
高見村の伊豆尾の人で、昔の人だという。鷲家へ用があって買い物に出て、夕方、帰る途中でふと向こうのほうを見た。滝の口の音は今でも聞こえるところである。すると、こちらの口から向こうの口へ、大きな大蛇が空を切るように首を伸ばして渡っていくのを見てしまった。その伊豆尾の人は家に帰り着き、表口をまたぐかまたがぬかのうちに死んだという。ああいうものは見るものではないのだが、偶然に見てしまったのは仕方がない、そんな話を聞いたと語り手は言う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)