せりを流させない黒沼の主
どんな伝承か
黒沼を掘って水をいっぱいに溜め、そこへせりを落として下流へ流そうとしても、せりは決して流れていかない。なぜかといえば、沼には大きな主が棲んでいて、水の落ち口をふさいでしまうからだという。大きな主のほうは滅多に出てこず、人の目に触れるのは小さな蛇ばかりだとも語られた。水が落ちていく所に主がぐっと体をまたがらせるようにして、こちらから水が流れ出さないようにしているのだと、昔から言い伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)