柱と見えた尾のない堀の主
どんな伝承か
語り手が子どもの頃の話。真砂町の報恩寺と修徳高等学校との間に堀があり、そこにとてつもなく大きい蛇が棲んでいた。その堀の主であったのだろうという。姿は見ていないが抜け殻だけは見たことがあり、手を回したほどの太さがあった。あるとき、寺町の三光寺の坊さんが、語り手の生家の向かいにあった寺男の家へ遊びに来た。廊下を歩きながら何気なく柱に手をやると、その柱がぐるぐる動き出したので仰天した。よく見ると、それは柱ではなく尾のない蛇が立っていたのだという話を聞いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)