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六郷神社のお使いひめとなった蛇

所在地東京都大田区(六郷神社)
年代不明
登場語り手の祖父、明治16年生男、中島恵子、文、話者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

語り手の祖父が羽田の川べりから六郷の船着場へ戻ってきたとき、南風に押されて船が寄せられ、竿を突っ張った先に大きな蛇がいた。船は蛇を嫌い、船霊様は女の神様だというので、祖父は「そんな所にいると悪い奴に殺されるから早く行け」と声をかけた。荷を積んで出ようとするとまだいたので二度、三度と言い、三度目には姿がなかった。後日、神社へ行くとその蛇がいた。尾が切れていたので分かったのである。尾の切れた蛇は神社のお使いひめだと伝わり、六郷神社の使いが南風で渡れずにいたのだろうと話した。祖父が声をかけると、蛇は舌を出して辞儀をするような様子を見せたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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