斧を打ちつけた蛇に追われた木挽き
どんな伝承か
友だちが二人、奥の山へ木挽きに行っていたそうだ。そのときに奥から大きなクチナワが来て、恐ろしいので一人は走って帰った。その際、まさかりというか斧というか、それをポーンと打ちつけてやったそうである。下に大きな淵があって、そこへその蛇が飛び込み、まさかりを投げてやるなり、その川は血で真っ赤になったという。恐ろしくてドットドットと走って帰ったが、いい斧が惜しくて三日して取りに行った。そのときに蛇が後から追っかけてきたそうな。庭へドーンと入るなりストーンと倒れて、そのおっつあんは死んだらしい。噛まれてはいないので、気あたりでもされたのだろうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)