道普請の穴で序列どおり固まる蛇
どんな伝承か
昭和八年、まだ悪い道だった新道を開く工事があった。食うに困った頃で、語り手も土方に出た。リヤカーに土をいっぱい積んで六五台ほど運び、小学校のあたりから暗渠を埋めるために掘り進めていくと、おにが島というところで蛇がたくさん出た。大きな穴を掘り、土方に出ている人たちが次々に蛇を投げ込んだが、あまりの多さに終いには嫌気がさしたという。蛇には偉い順があるらしく、いちばん手前がヤマカガシ、その次が青大将、岩マムシ、マムシという順に固まっていた。蛇のうちではマムシがいちばん偉く、半年のあいだそうして固まっているのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)