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用水を開いた庄屋庄次郎の地蔵

所在地新潟県村上市山辺里
年代伝承(口承)
登場庄次郎、用水路を開いた山辺里の庄屋
出典村上市史 民俗編 下巻

どんな伝承か

江戸時代の初め、山辺里は田に引く水が乏しく、百姓は毎年苦しんでいた。庄屋の庄次郎は用水路を開こうと調べを重ね、村の者と相談して奉行所に工事を願い出た。低い所から高い所へ水は上がらないと渋られたが、首を懸けると言って着工し、村人が一丸となって働いたので水路は見る間に仕上がり、相川清水の水が勢いよく流れた。喜びに沸くある夜、覆面の侍数人が家を襲ったが、庄次郎は既に妻子に別れを告げて旅立っていた。西国の霊場を巡った彼は晩年佐渡で没したが、自分の姿を石の地蔵に刻んで船で実家へ送り、それがいま村に祀られている。

原典より

江戸時代の初めのころ、山辺里では灌漑用水が得にくく、毎年百姓は、苦しく、つらい暮らしをしていた。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村上市史 民俗編 下巻(村上市史)

『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。

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