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河童に奪われた子を導く地蔵

所在地新潟県村上市菅沼
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典村上市史 民俗編 下巻

どんな伝承か

菅沼は地蔵祭りの盛んな所で、流れの速い瀬や深い淵があるため、昔から子どもが河童にさらわれて命を落とすことが多かった。子を奪われた親が、幼い子が一人で冥土へ向かう途中で道を誤り地獄へ行っては困ると地蔵に祈ると、地蔵は答えたという。分かれ道ごとに立って極楽へ導くが、三途の川原には何千もの子がいるから、その子のよだれ掛けを掛けてくれれば匂いで見つけよう。生きている子も帽子を貸せば匂いで探し、水に落ちそうなら浅瀬へ押し、囲炉裏に転びそうなら帯をつかんで守ろう、と。それで地蔵によだれ掛けを供えるときは、一度家の水にくぐらせてから上げるのだという。

原典より

菅沼は地蔵サマ祭りの盛んだどこで、流れの速い瀬や、深い淵もあるさに、昔がらよう子供が河童にさろわれて死んだもんだ。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村上市史 民俗編 下巻(村上市史)

『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。

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