よけた方へ迫る幻の車
どんな伝承か
数年前、集落の若者が夜中にバイクで近川から帰ってきた。途中で前方からライトをつけた乗用車が走ってきたので脇へよけると、車はよけた方へよけた方へと寄ってくる。とうとう若者はバイクごと川へ落ちてしまった。起き上がって見ると、走ってきたはずの車は影も形もなかった。これも狐のいたずらだろうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
むつ市史 民俗編(むつ市史)
『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。