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ワラビ採りの山に現れた幻の沼

所在地青森県むつ市大字関根高梨
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典むつ市史 民俗編

どんな伝承か

同じ爺さまが、ある春ワラビ採りに山へ入った。昔は高梨から田名部へじかに通じる旧道があり、その道沿いに採り進んだ。よいワラビが多く夢中になるうち方角がわからなくなり、道に迷ったと思って峰に登ると、目の前に高い山がそびえ、手前には見たことも聞いたこともない広い沼があって、岸沿いに立派な舗装道路が延びていた。爺さまはおかしいと思いながらその場にあぐらをかき、腰の握り飯をゆっくり食べて気を落ち着けた。食べるうちに狐だと気づき、山や沼の方を見ないようにして反対側へ下り、ようやく道路に出られた。危うく狐にどこかへ連れていかれるところだったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

むつ市史 民俗編(むつ市史)

『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。

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