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身を投げた娘を弔う弁天桜

所在地福島県田村市滝根町菅谷七曲(弁天桜)
年代伝承(口承)
登場菅谷弁天、美しい娘のあだ名
出典滝根町史 第3巻 (民俗編)

どんな伝承か

菅谷の北の七曲の杉林の中に、樹齢三百年あまりと見られるしだれ桜の老木があり、根元に苔むした小さな石の祠がある。寛文年間、菅谷のある家に、菅谷弁天とあだ名されるほど美しい娘がいた。娘は隣村の飯豊郷の庄屋に望まれて嫁いだが、姑がことのほか厳しく、つらく当たられて実家へ戻った。しかし一度嫁げば婚家の土となるのが昔の定めで、説き伏せられて婚家へ帰ることになった。行き場を失った娘は小さな池のほとりで父母の幸せを祈り、身を投げて死んだ。後で知った両親が桜を植え祠を建てて弔ったのが弁天桜の始まりだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

滝根町史 第3巻 (民俗編)

『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。

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