夜半に戸を叩いた妹トシ子
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どんな伝承か
教え子の松田浩一によれば、賢治は教室で生徒たち全員を前に妹の幽霊の話をした。十一年十一月に死んだ妹のトシ子が夕べ遅く訪ねて来たというのである。二月の寒い夜、賢治は表二階の八畳間で丸くなって寝ていた。夜中の十二時を少し過ぎたころ、外の下ろし戸をトントンと叩く音がした。声はなく、叩く音だけが続く。寝巻きを着替え、帯を締めて階段を下り、下ろし戸を静かに開けると、死んだはずのトシ子が女学校教諭当時の紫の袴と長袖の着物姿で立っていた。賢治は手を取らんばかりに二階の部屋へ連れて行き、仏壇の前で経を読んでやり、やがて見送ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか
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花巻市の伝承
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