夜ごと聞こえる本所の狸囃子
どんな伝承か
本所の界隈に伝わる七不思議のひとつ。稲が実る九月ごろになると、夜ごとどこからともなく太鼓の音がまじる囃子が流れてきたという。ある男がその音の出どころを突きとめようと歩き回ったが、ついに見つけられず、疲れきって家へ戻り床についた。ところが目を覚ますと、自分が寝ていたのは家ではなく野原の真ん中だった。同じことが何度もあったので、人は狸に化かされたのだと噂し、この囃子を狸囃子と呼ぶようになった。舞台はいずれも隅田川に近い一帯である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集